妄想日記

平凡・平均をモットーしつつ心はいつでも妄想中

デパートとクリームソーダ

今年のGWの終わりに、久しぶりに友人たちとランチした時の事。

食事を終え、まだまだ話したりない私たちは、お茶でもしようと移動。

休日の東京駅。ちょっとお茶、な人は私たち以外にも大勢いて、めぼしい

カフェはどこも大盛況。

 

デパートの上の方のフロアの目立たないお店なら、と。ガラガラでは

ないものの、少し待てば席に案内してもらえそうな感じだったのでそこに決めた。

ケーキとコーヒーのセット等銘々にオーダーする中、友人のひとりが

「クリームソーダ」を注文。

目の前に運ばれたクリームソーダを前に嬉々とする彼女を見ていたら、

なにやらツボに入ってしまい、涙まで出てくる始末。

 

デパートでクリームソーダ、幸せそうだ。

でもこの後、この子はこのデパートに置き去りにされてしまうのだ。

ここからは勿論完全に妄想である。

「わー、キレイだね」と目の前のクリームソーダを夢見るようにうっとり

見つめる少女。向かいに座る母親が何やら決意を固め、そのまま娘を

残し席を立ってしまう、、そんな絵が浮かんで悲しくなってしまった。

 

昔見た映画かドラマでそういうシーンがあったのかもしれない。

それにしても、涙ぐむ私を怪訝な顔で見る友人たち。

久々に人と会ってしかも楽しく歓談している中、抑えきれない妄想が膨れ上がり、

勝手に「ああ、可哀想に」とか言いながら泣いてるのだから、ただの

情緒不安定な危ないやつであろう。

クリームソーダを注文したA子は昔からの仲良しで、大体私の一人上手っぷりを

理解しているので、事情を説明したら、「おいしいね!お母さん!」と

ノッてくれた上に、何も知らない無邪気な顔芸までしてくれた。ありがとう。

その他の友人2名は、ちょっと引いていた。

 

一人で妄想する分には、誰も傷つけないし、多分誰にも迷惑はかけていない、

と思う。でも時々、人と居るときに私の妄想爆発が抑えきれなくなる事がある。

最近はひとりで過ごす事も増えたから、余計に制御不能になっている様で、

スイッチが誤作動してしまう。

 

それにしてもデパートとクリームソーダはやっぱり何だか悲しい。