結婚できない女
気が付いたらこの年になっていた。
ご縁がなかった。
なんてことを言いがちだけれど、本当は何となく何故自分が結婚できなかったのか
わかっている。
「甲斐性がない」。と自虐的に言ってみたりして。
結婚どころかまともなお付き合いもできなかった。
数少ない恋愛めいたことを思い返しても、恥ずかしいことばかりだ。
自分を見失い、相手に寄り添うことより、自分の感情に振り回されて自分自身を
追いつめて、みっともないモンスターになってしまう。
あの時こうしていたら、、、と考えることもある。
もう一度同じ状況になったとしたら、でも多分私はわかっていてもまた間違える。
同じことをやってしまう。何度でも。学習しないわけではなくて、どういう
わけか「駄目だよ、そっちは」って方に行きがちな困った思考回路。
多様性の時代で救われた。時代が違えば「魔女」と思われて火あぶりになるやも
しれない。いや、よく言いすぎか。多様性の時代でも「何か問題がある人」と
思われているのかも。
そうそう、こんな風に私は自意識過剰で回りにどう思われているかをとても
気にしている。
そのくせ、どう思われてもいいわというポーズを取りがち。
アラフォーくらいの時はそれでも、少しは夢も見ていた。
自分から動きもせずに出会いがどこからかやってくると思いあがっていた。
今では、、、何の成長もないまま、
この年になってもう傷付きたくない、恥ずかしいことしたくないという
防御壁はますます強くなっている。
残されたライフイベントは介護?自分の闘病?もうそういう段階に来ている
のだなぁと思うと、100年もいらないなぁ。
余命3年くらいのところで、お知らせがあればいいのに。
そしたら、少しはしなやかになれるかも。なんちゃって。